発行者: 17.03.2020
読者の関心を最初から最後まで保つ唯一の方法は、その読者が理屈抜きで感じたいと望んでいる感情を体験させてやることしかない。問題が解決されるのを見たいのは当然だが、何より日常では体験できない凝縮された感情的体験が望まれているのだ。 出典: 「感情」から書く脚本術. Posted by ブクログ 年12月31日.
巧みな脚本は驚きに満ちている。驚きはプロットを巧みに組むこと以外にも作り出す方法はある。突然それまで隠されていた主人公の欠点が明かされたり、悪役の予期せぬ人間性が明かされても良い。それが読者の予想を超えた何かで、論理的に破綻していなければ、何でも構わない。 出典: 「感情」から書く脚本術. 人の心には感情的、心理的、知的な層があって立体的だ。主人公である以上、いろいろな特徴を持っていることが多い。できれば、陰、陽、中間と取り混ぜた特徴があるのが望ましい。善だけ、または悪だけというキャラクターでは現実味がないし、つまらない。 出典: 「感情」から書く脚本術.
タイトルの通り、映画で用いられる脚本において、観客の感情をどのように揺さぶるのか、ということを主題に置いた本。 映画好きな方は、裏側が見えすぎてしまうかもしれないので、あまりオススメ出来ない。 ただ、もともと構成マニアな私としては、映画とはこういうことをコントロールしていたのか、と膝を打ちたくなるところが多々ある。 読んだあと、映画を見るときの観点が変わった。 作為は透けてしまうけれど、でもやはり面白い作品は面白いのでだいじょうぶ。 むしろ、脚本って言うか日常のプレゼンで使える技がやまのようにあるんですが……ってなる。これも定期的に読み返したい。実は夏には読み終えていたのだけれども、この本の素晴らしさをどうやって表現したらいいんだ!で年末になったという。 分厚いけど面白いのでオススメしたいが、どこがどう面白いのかは説明出来ないので公式の案内文を読んで惹かれるならばぜひ、である。.
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読めば興奮するような話を創造する最適な方法は、自分を興奮させることについて書くことだ。自分の本能に逆らってはいけない。自分がよく知っていることを書けというのが一般的な助言だが、私に言わせれば「自分の感情を刺激するもの、惹きつけるものを書け」だ。 出典: 「感情」から書く脚本術. 続きを読む ぱりこの疑問は消えません。 昨今は、TVドラマまでが海外のものはそれはもうビックリするくらい面白く、とにかくその秘密が知りたくて知りたくて。 「かけているお金のケタが違う」とはよく言われていることですが、絶対それだけじゃないはず!もっと脚本執筆上のメソッド、演出のテクニック、映画製作の構造の中に、何か決定的な理由があるはずだ!とずっと思っていました。 てことで、そういう「秘密」が知りたくて、よく脚本の書き方の本を読みます。 で、その脚本術の本の中でも、これは断トツでおもしろかったです。 たぶん、私の積年の「疑問」の答えらしきものが書かれていたのではないでしょうか。この手の本でそんな風に思えたのは初めてかもしれません。 いろいろと考えさせられましたが、特に「台詞は一番重要でない」という章にはビックリ。 ヒッチコックもディズニーも、いろいろと構成を考え抜いた後、最後の最後に台詞を考えていたらしいです。素人が聞くと意外に感じますが、その背景の考え方を読んでみて、すごく納得しました。 「羊たちの沈黙」の1シーンについて解説する章はハウツーものの枠を超えて芸術的とすら思いました。読んでいてぞくぞくしました。「プロの目」のすごさを感じました。 映画が好きで、何がこんなにおもしろくしているんだろう?って思う人にはぜひおすすめしたい本ですが、少なくとも「シックス・センス」と「セブン」は先に見てから読むことをお勧めします。この2つについては、壮大なネタばれがあるので要注意です。.
タイトルの通り、映画で用いられる脚本において、観客の感情をどのように揺さぶるのか、ということを主題に置いた本。 映画好きな方は、裏側が見えすぎてしまうかもしれないので、あまりオススメ出来ない。 ただ、もともと構成マニアな私としては、映画とはこういうことをコントロールしていたのか、と膝を打ちたく 映画を含むストーリー全般にあてはまるめちゃめちゃ役に立ちそうな本。 流し読みするにはもったいなさすぎるから一旦保留にして全てマインドマップに書き起こそうと思う。 要追記. 物語というものの本質は「簡単には手に入らない何かを求めるキャラクターがいる」ということになる。この定義に当てはまらない物語は、ドラマチックな物語とは呼べない。 出典: 「感情」から書く脚本術. 電子書籍を カートに入れる. 投稿者: みーやん - この投稿者のレビュー一覧を見る.
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対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ 対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ 閲覧期限 iOS EPUB 脚本の読者がキャラクターの言動を通してそのキャラクターの感情を体験できるようにするのが脚本家の仕事だ。キャラクターが何らかの選択や決断をするように仕向け、それによってその人物の思考の過程を見せるのだ。何を考えたか文字で説明してはいけない。語るな、見せろ。 出典: 「感情」から書く脚本術. セーフサーチ ヘルプ.
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このレビューは参考になりましたか? はい 0 いいえ 0. 素晴らしい脚本の書き方を身に着けたいのなら、素晴らしい脚本を読む。そこから学ぶ。そして分析する。これだけは回言っても足りない。コンセプトから台詞に至るまで、すべての脚本の技巧に同じことが当てはまる。 名人たちの素晴らしい脚本や戯曲を読み、感情を揺さぶられた部分に線を引く。感情的なインパクトを感じたら、それが何でも構わない。そのインパクトがどのようにして作り出されたか分析し、テクニックを抽出し、自分で試す。誰でもできる簡単なことだ。決して宇宙工学ではない。 出典: 「感情」から書く脚本術.
honto 電子書籍ストア 小説・文学 経済・ビジネス 男性コミック 女性コミック ライトノベル 暮らし・実用 雑誌 BL ボーイズラブ TL ティーンズラブ アダルト ジャンル一覧 無料一覧 セール一覧 新着予約一覧 特集一覧. キャラクターに独自性を与える技として、お気に入りの口癖を与えてやるのも効果的だ。好きな表現やスラング、バズワード等の使い方には癖がある。例えば、それぞれのキャラクターを表す記号になるような一言を付け加えてみる。それで他のキャラクターからの差別化が図れる。 キャラクター独自の語彙も頭を捻って考える価値がある。専門用語やスラングによってそのキャラクターの台詞は、さらに豊かな彩りを帯びるのだ。警察官、大学教授、医師。それぞれ違った話し方をする。専門用語の類はキャラクターに本物らしさを与え、さらに独自の声も与える。 台詞を通してキャラクターを立てる前に、まずどういう人なのか知らなければならない。その人はどういう問題を抱えているのか。何を恐れているのか。何に希望を見出すのか。何に価値を置くのか。そういったことがわかると、そのキャラクターの声は自ずと独自なものになっていく。 出典: 「感情」から書く脚本術.
創り出すキャラクターは完璧でない方が良い。欠点によって真実味は増し、読者の興味も高まる。実際、欠点は何らかの葛藤を生むので、間違いなくキャラクターの強みよりも面白いのだ。特に恐れの感情はキャラクターを逡巡させ、目標達成を困難にするのでより興味深くできる。 出典: 「感情」から書く脚本術.
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あなたが映画の「魔法」を信じたいなら、この本を読まないことをお勧めする。上級テクニックを紹介することによって、銀幕の魔法を解体してしまう。手品を見て感激したあとで種明かしをされるようなものだ。 (本文抜粋より) 私たちが、映画や小説の世界にのめりこんで時も忘れて楽しめるときかかっている「魔法」、その正体とは、物語の始めから終わりまで心を揺さぶる「感情的インパクト」のこと。人は感情を動かされるために、映画のチケットを買い、数時間を費やすのです。 本書の原題は「Writing for Emotional Impact」、つまり「感情的なインパクトを起こすための書き方」です。読者や観客の感情を掻き立て、心をつかんで離さないためのあらゆる設計を、あますところなく伝授します。 脚本の基礎を身に着け、テクニックも駆使しているのに、なぜ自分のホンが採用されないのか。それは「魔法」がとけてしまう瞬間がどこかにあるからです。1ページ目から大事なのです。一瞬たりとも、一行たりとも気は抜けないのです。著者は数々の脚本家の卵たちを教えた経験から、物語がつまらないのではなく語り方が下手なのであり、求められているのは「読者に感情的な体験を提供することだけ」と解きます。本書では、名作の脚本を徹底的に解体し、語り方を分析しながら、キャラクター造形や構成など大枠はもちろん、場面(シーン)でのやり取り、一つ一つの台詞、単語ひとつに至るまで、細かく具体的な技巧を指南。二度と同じ目線で同じ作品・脚本を観られなくなるはずです。 脚本の基礎は大事ですが、他の本で学んでください。基本から最高の1本までの長い道のりにおいて、もう一歩を抜け出したいときに、本書は必ず役立ちます。合わせて、同著者の『脚本を書くためのの習慣』もぜひご一読ください。.
Posted by ブクログ 年04月05日. 脚本家の卵とプロの違いは何か。心を揺さぶらない部分を見抜いて、揺さぶるようになるまで何度でも書き直すことを厭わない。それがプロだ。 初心者の中には、キャラクターをちょっといじって、台詞を直して、場面を足したり削ったりすれば改稿は終わりと思っている人も多いようだが、そんな簡単なものではない。ときには、初稿を書くのに匹敵する作業量になることすらあるのだ。 書き直すという重要なステップの気楽なところは、たとえあなたが書き直しに何年かけようが、何十回書き直そうが、誰もそのことを知らないということだ。ページ上にあるものだけがすべて。あなたが最終稿に辿り着くまでに流した血と汗と涙は、あなただけの秘密だ。 出典: 「感情」から書く脚本術.
続きを読む なるところが多々ある。 読んだあと、映画を見るときの観点が変わった。 作為は透けてしまうけれど、でもやはり面白い作品は面白いのでだいじょうぶ。 むしろ、脚本って言うか日常のプレゼンで使える技がやまのようにあるんですが……ってなる。これも定期的に読み返したい。実は夏には読み終えていたのだけれども、この本の素晴らしさをどうやって表現したらいいんだ!で年末になったという。 分厚いけど面白いのでオススメしたいが、どこがどう面白いのかは説明出来ないので公式の案内文を読んで惹かれるならばぜひ、である。.
完璧なキャラクターでは信憑性がないし、感情移入できない。観客は欠点のあるキャラクターを見て、一体どうやって問題に打ち勝つのだろうと心配する。そこに緊張感が生まれ、心に訴える力も強くなる。欠点を乗り越えようと格闘する姿から感情的に突き動かされる瞬間が生まれる。 出典: 「感情」から書く脚本術.
すでに公開済みの映画を選び出し、ジャンルや主人公の性別・年齢、環境や時代背景などを変えて考えてみる。性的指向や物語の視点を主役から脇役に変えてしまうこともできる。物語のある要素を変えてしまえば、コンセプトそのものが変わってくる。想像力を駆使して試してみよう。 出典: 「感情」から書く脚本術.